【解答例・解説】山口大学2022 国語 大問1(現代文)

【解答例・解説】山口大学2022 国語 大問1(現代文)

こんにちは!こくご部です。

定期テスト対策から大学受験の過去問解説まで、「知りたい」に応えるコンテンツを発信します。


はじめに

今回は山口大学2022 国語(現代文)の解答例及び解説を掲載します。

「おもしろプロジェクト」で有名な山口大学。憧れをもつ受験生も少なくありません🔥

志望している人は早期の対策をおすすめします🐸

なお、著作権の関係から、 当ブログ作成の解答例・解説のみを掲載し、設問は掲載していませんのでご了承ください。


それでは行ってみましょう🔥

★比喩や具体例・引用の多い文章でした。「ここでは何が言いたいのか」を把握しつつ読むのが大事!


問1 漢字問題

問1

①ほんろう ②し ③緩慢 ④見当 ⑤むさぼ ⑥端的

難易度としてはそこまで高いものではないので、確実に得点しておきたいところ。


問2 空欄補充問題

問2

文意に適合するように空欄を補充する問題。特に冒頭部に空欄が設定されている場合は、いきなり解答しようとするのは得策ではない。文意を把握してから戻ってくることをおすすめする。

空欄の前だけでなく、タイトルと最終文にも同様の「本は読めないものだから心配するな」という文言が見える。

言うまでもなくこれが筆者の主張に合致するものであるため、これに合致するものを選択しよう。正解は4。


問3 読解問題

問3

〈解答の方針〉
 傍線部直前の「偏狭な、」を見落とさない。後に続く傍線部にかかっており、全体としてマイナスイメージ。
 また、「実用論」はの「論」は「論理」や「考え方」を示すものであるため、それに合致する表現を用いたい。

 

〈解答例〉
楽しさや面白さを求めて本を読むのではなく、未来に自分の「何かに」役に立つと考えて本を読むような立場。



問4 空欄補充問題

問4

文意に適合するように空欄を補充する問題。空欄の前には「忘れてしまい」とあるため、「忘れてしまった結果どうなっているのか」を補えばよい。

また、ここでは三十字でという文字数指定があるため、答えとなる「読んだ本の~なっている」の少し前に記載されている「読まないのと~になっている」は不適である。

 

ここでは解答となる最初と最後の五文字のみ記載しておく。

「読んだ本の~なっている」


問5 内容説明問題

問5

〈解答の方針〉
 傍線部の「理想の境地」の直前を見ると、「~という」と同格を示すことばがあるため、直前の内容をまとめるのがまず第一段階である。
 見落としてはならないのは設問中にある「筆者の考え」という箇所であり、筆者が引用した箇所を踏まえた上での「筆者の考え」を解答としてまとめていく。このように二段階に分けるのも手である。

 まずは第一段階として、直前の内容をまとめてみる。

⇒理想の境地とは、同じ本を読む場合でも、年齢や状況に応じて読み取るものが変わるというもの。

 

 次に第二段階として、この「理想の境地」に対して筆者がどのように考えているかをまとめる。

 ⇒読書における「理想の境地」は論理的必然として予想することはできるが、実際は本を読んでも読んでいないのと同じような状況(同じ読解にとどまる)になってしまい、「理想の境地」からは程遠い。

 これらを材料として、七十字程度にまとめる。

 

〈解答例〉
理想の境地とは、同じ本でも年齢や状況に応じて異なるものを読み取るというものだが、実際は何度も同じ読解を重ねるような状況になり、理想の境地からは程遠い。


問6 内容説明問題

問6

〈解答の方針〉
 まずは傍線部を丁寧に読解する。傍線部には「本は(中略)完結したふりをしている」とあり、逆接が使われていること、「だまされるな」とあることから「本は単独の完結したものではない」ということを筆者は述べていることが分かる。

 また、「本に『冊』という単位はない」「読みうるのはテクストだけ」といった表現もあるため、これを拾って解答をまとめる。

 

〈解答例〉
本は一見すると独立したものに見えるが、実際に読者が読みうるのは時間の経過で編み上げられてゆく、運動的なテクストであるということ。


今回はここまで🐸

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