【受験勉強スタートするなら】国語の成績を上げる!アイテム5選(本・参考書部門)

【受験勉強スタートするなら】国語の成績を上げる!アイテム5選(本・参考書部門)

こんにちは!こくご部です。

定期テスト対策から大学受験の過去問解説まで、「知りたい」に応えるコンテンツを発信します。


はじめに

今回はいつもと趣向を変えて、国語の成績を上げるために有用なアイテムを紹介します。

筆者も愛用しているものを中心に紹介していくので、受験勉強をこれからスタートしようとしている人はぜひ試してみてください🔥

耳栓や書見台などのガジェット系についてはまた別の機会に記事をまとめようと思うので、楽しみにしてもらえれば嬉しいです!


①古文・漢文のマンガ

マンガと侮ることなかれ。

受験において古典は内容把握に重点が置かれることが多くなりますが、それはストーリーを知っていれば選択肢が切れてしまう問題も当然存在しているということを意味しています。

また、原文を読むだけではどうしても場面がイメージしにくいシーンも少なからずあります。当然そうした問題は差がつきやすいため、難関大ほど効果が絶大なものになっていきます。

特に初学者は古文常識を勉強していくことになりますが、当時の文化や思想、風俗などを肩肘張らずに学ぶことができるのはマンガの強みだと思っています。

以下はおすすめのシリーズの紹介です。

※リンクを押したからといって筆者にお金が入るといったことは一切ありません。安心してください。


★『あさきゆめみし

源氏物語のマンガといえば『あさきゆめみし』。超有名なマンガです。

源氏物語は古文に詳しくない人でも「名前くらいは聞いたことがあるよ~」と言う人も少なくありませんが、超有名なだけあって入試でも出題されることが非常に多い作品です。というわけで一家に一セット置くように布教したいくらいです。

付け加えるとするなら現代の画風に慣れている人にはつらいかもしれません。人によっては登場人物の顔が全員同じに見えると言う人もいます。もし購入される場合は「読んでいてつらくないか」を大事にすべきかもしれません。

★『マンガ 日本の古典シリーズ

かの有名な東大王も絶賛している(らしい)シリーズです。

こちらも『あさきゆめみし』と同様に、やはり画に昭和感があることは否めません。

まさにレジェンド級のマンガ家が集結しているアベンジャーズ的なシリーズです。内容もバラエティに富んでおり、源氏物語をはじめとした大学入試頻出の作品がマンガ化されています

地域の図書館や学校の図書室に配架されているイメージです。ぜひ手に取ってみてほしいと思います。

★『学研まんが日本の古典

こちらは上記の2点と打って変わって、作画は非常に「今めきたるさま(現代風)」です。

平成以降に生まれた方はおそらくこちらの画風の方が好きだと思っています(完全に偏見です)。

内容は小学生向けが中心ですが、こちらも肩肘張らずにサクサク読めるという点が強み。高校の図書室には配架されないことが多い印象。

「ところどころ内容が飛んでいたり薄かったりする場面もある」と古文警察もといガチ勢の方の声もありますが、ストーリーの大まかな理解や古文の世界の雰囲気を味わうという点では悪くないと思います。食事の際にお箸やスプーン・フォークなどを使い分けるように、大事なのは用途に合わせて使うものを変えるということですね。

★『まんがで読破 シリーズ

こちらはニッチな作品まで展開されている印象です。

中国古典や近現代文学も含まれており、種類は最も豊富です

夏休みの宿題で読書感想文がなかなか書けずにこのシリーズの『こころ』を一気読みした方もいらっしゃるかもしれません。

文庫版でサイズ感もよく、集めたくなってしまうシリーズ

大人の学び直し・リカレント教育には最も適しているシリーズだと思います。


②国語便覧

「マンガの次は便覧てw」と思ったそこのあなた。便覧を舐めてはいけません

高校に入学した際におそらくほぼ全ての方が購入したであろう国語便覧。

使いこなせていますか?

国語便覧は学校に置き勉して漬物石になっているランキング不動の1位(漬物石と不動がかかってる!すごい!)だと勝手に思っていますが、学習の際にはぜひ活用してほしいと思います。

「活用方法とか知らんわ!」というあなたのために、おすすめの活用方法を記しておきます。

国語便覧とお友達になって一緒に寝るくらいの存在になれば(枕にしてはいけません)、自ずと国語の成績が伸びていることでしょう。

【おすすめの国語便覧活用法】

作品について調べる

作品が書かれた時代その背景作品の味わい方作者文学史においてどのような役割・位置を占めているのかなどについて調べるのも良いでしょう。
思わぬ情報に出会うことができれば、教科書や問題集に出てくるような遠い存在から少しずつ近い存在に変わっていくはずです。

★図や写真を楽しむ

⇒国語便覧には様々な図や絵、写真が掲載されています。
これらはイメージと直結します。文章内の言葉を無味乾燥なものとして「全然おもしろくなーい」と思うのであれば、まずは関係するページを開いて見ましょう。
例えば建築物であれば、それがどのような外観なのか、どの程度の大きさなのかなど、図や写真を見れば一目瞭然です。このイメージを持っている状態でもう一度本文に戻ると、また変わった印象を受けるかもしれません。

色を楽しむ

⇒実は最も楽しんでほしいのはこちらです。
現代人がファッションを楽しんでいるように、当時の人々もドレスコードに合わせた服装や煌びやかな装飾を楽しんでいました。

平安時代では「襲ね(かさね)」と言って、衣を重ねて着る際の配色をコーディネートする文化がありました。これらは季節ごとに適した色があり、常識や規則、状況に合わせて自らのセンスを発揮していたとされています。

同じ場にいる女性は同じ「襲ね」であることを好まなかったと言われていますが、現代で言えば「○○で買った服が被ってしまって気まずい」という状態と通ずるものがあるのかもしれませんね。

美しい色の組み合わせをぜひ国語便覧で楽しんでみてほしいと思います。


③辞書

お次は辞書です。筆者は辞書がかなり好きです。小学生の頃は国語辞典を通読していました。推しの国語辞典は岩波と三国です。

現在は電子辞書が普及しており、非常に便利な時代になったなと思う一方、やはり紙の辞書の利点も少なくありません。(ガチで長くなるので残念ながらここでは触れません。)

「何か困ったらスマホで調べた方が早いんですが?」と思う人も少なくないのではないかと思います。

確かに検索の手軽さや情報量の多さはスマホが最強ですが、気になるのは勉強しようとしている空間にスマートフォンがあるということです。

『スマホ脳』という新書も話題になりましたが、スマホが自分の身近にあると認識しているだけで集中力が落ちる・作業効率が下がるという研究結果が出ているように、スマホは学生にとって一番の難敵です。そういう意味でも今の受験生は本当に大変だなと思う日々です。

そのため、スマホで何か検索するとなれば、検索語に勉強に戻ってくるためのハードルをいくつか飛び越えないといけない状態になります。自らハードモードを選択しているのと同じです。

特に古文は調べることが多いと思うので、古語辞典は1冊持っておいても損はないと思います。
(どれを買ったらいいの?と気になる人もいるかもしれませんが、中身を実際に見て気に入ったものを購入してもらうのが一番良いと思っています。)

勉強にスマホを活用するのは正直難しいので、願わくば辞書を購入してほしいなと思います。


④古典文法の参考書

「いきなり参考書かよ!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり学力を伸ばすために即効性があるのは参考書です。

中でも古文を現代日本語と同じものとして見ると「全然読めない」という状況に陥ってしまうことはyくある話です。(これには様々な意見があります。古代から脈々と続く日本語の歴史を軽んじているわけではありません。)

「全然読めないよ…」と悩んでいる人は、古文を「ある種の外国語」と認識して勉強するようにすると理解できるようになることが少なくありません

それは同じような見た目でも現代語とは異なる使われ方をしている語や、そもそも現代では使われていない語・用法が存在していることが背景にあります。

そのような人たちにぜひやってほしいのが単語・文法の学習です。

入試に焦点を当てるのであれば、多くの人が気になるのは読解問題だと思います。

本文の「読解」をするためには当然、そこに使われている単語の意味が分からければ話になりませんし、それぞれの単語がどのようなルールで並んでいるのかが分からなければ一文一文を読んでいくこともできません

そのため、古文の読解問題が解けるようになりたいのであれば、単語・文法をまず仕上げるべきという結論になります。「急がば回れ」という言葉もありますが、まさに言い得て妙だと感じています。

前置きが長くなりましたが、その文法を学ぶためにおすすめの参考書を掲載しておきます。

※こちらもリンクを押したからといって筆者にお金が入るといったことは一切ありません。安心してください。


『富井の古典文法をはじめからていねいに

⇒個人的にはこれが最強だと感じています。読みやすい講義形式で理屈から説明してくれるので、良いインプット本だと思っています。別の問題集などでアウトプットを行うことが前提になります。

★『岡本梨奈の 1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本

⇒筆者は岡本ファンなのでもちろん紹介します。
こちらも「富井」と同様に分かりやすく、読みやすい一冊です。
人によっては説明がちょっと長いと感じる人もいるようです。(個人的に説明の長さは愛と読み替えてもよいのではと思ったりもしています。)

★『望月光の古典文法講義の実況中継』

⇒こちらは2冊構成になっており、上述の2点と比べ、ボリュームがあり、難易度が高めなのが特徴です。
ボリュームがあるため、網羅性は3点のうち最も高いですが、目的に応じて使い分ける必要がある参考書です。(もう一度言います。説明の長さは愛と読み替えてもいいと思っています。)


⑤語彙力養成の参考書

最後は語彙力についてです。

「語彙力で国語の成績が決まる!」と話す人もいますが、これに対して筆者は「レベルによって真でもあり偽でもある」と考えています。

もちろん語彙力があるに越したことはありませんが、一定レベルの大学の入試問題になると、語彙力があることは必須の要素となっています。いわばスタートラインに立つための条件と言ってもよいかもしれません。

語彙力は幼少期に触れた語彙量や読書量に一定比例していると言われていますが、もちろんどのタイミングでも語彙量を増やすことは可能です。

しかし、闇雲に読書を始めたり、辞書を毎日数ページずつ読み進めていったりするのは現実的ではありません。

受験生諸君にとっては1分1秒が大切です。

そこで、大学入試で頻出とされるテーマやそれに関連した語彙を中心に身に付けていくのが最も効率的と言えます。

以下は大学受験に特化した、または高校生に最低限あってほしい語彙力を身に付けるための参考書です。

これらを毎日少しずつでも良いので読み進めていくことで、自分の知っている、触れたことのある世界が少しずつ広がっていくことでしょう


現代文キーワード読解

⇒若干難易度が高いところもありますが、全受験生必携と言っても過言ではありません。
テーマごとに分類されており、即効性も高いです。直前期まで国語に手をつけられずにいて、時間がないけど何とかしたいという人も、もしかしたら数点つかみ取ることができるかもしれません。

★入試現代文の単語帳 BIBLIA2000

⇒スタサプで有名な柳生先生の新刊です。
こちらは一対一対応型の参考書。時間がないときや通学時にも使用できます

個人的に一番好きな装丁です。コラムもおもしろい!

★中学生のための語彙力アップ厳選1000語

⇒そもそも参考書を読むのもしんどい、という人はこういった参考書から進めるのも手です。
理想は「○○という語は××という意味」と自分の言葉で説明できるようになるのが理想ですが、こちらの問題集は語と意味を結び付けることから始めていきます

上記の参考書が少ししんどいなという人はぜひ手に取ってみてほしいと思います。


今回はここまで🐸

リクエストなどもお待ちしています!

いつかガジェット編を本気でやりたいなと思っています。


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