【解答例・解説】山口大学2022 国語 大問2(古文・源氏物語)
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こんにちは!こくご部です。
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はじめに
今回は山口大学2022 国語 大問2(古文)の解答例及び解説を掲載します。
「おもしろプロジェクト」で有名な山口大学。憧れをもつ受験生も少なくありません🔥
志望している人は早期の対策をおすすめします🐸
なお、著作権の関係から、 当ブログ作成の解答例・解説のみを掲載し、設問は掲載していませんのでご了承ください。
それでは行ってみましょう🔥
前回の記事はこちらから⇓
問1 文法問題
必要に応じて品詞分解を行い、感覚で解答しない。
a:副詞「さらに」の末尾部分。
b:格助詞「に」。
c:断定の助動詞「なり」の連用形。
d・e:完了の助動詞「ぬ」の連用形。
問2 主語判別問題
敬語を手がかりに主語を判別していくのが原則。
A:光源氏のセリフ中で尊敬語「ご覧ず」が用いられていることがヒント。院が主語。
B:光源氏のセリフ中で敬語が用いられていないことがヒント。光源氏が主語。
C:帥宮のセリフ中で敬語が用いられていないことがヒント。帥宮が主語。
D:直前に「上」とあり、尊敬語「思しめす」が用いられていることがヒント。「上」が主語。
問3 現代語訳問題
それぞれ(文脈に応じた)単語の意味と文法事項に忠実に逐語訳を行っていく。
単語単位ではない場合はまずは品詞分解してから取り組むこと。
①幼い
②取るに足りない
⑤ご覧になりたがるが、
⑥やはり出家してしまおう
問4 理由説明問題
〈解答の方針〉
設問に「院」が「光源氏」に「戒めた」とあるのを見落とさない。
本文中に「~と諫めさせたまひて」とあるため、このあたりの情報をまとめればよい。
該当箇所を現代語訳すると以下のようになる。
「学識というものは、世の中で非常に重要視されるものであるからだろうか、非常に(学問の深奥へと)進んだ人であって、命と幸せを並べた人(両立させた人)は(存在が)難しい(=珍しい。めったにない)ものである。
(光源氏は)身分が高く生まれ、そうでなくても(学問を究めなくても)人に劣ることはないであろう身分であるので、無理にこの道(学問の道)に深入りしてはならない」と(院は光源氏に)お諫めになって
挿入句など、不要な情報を省いてまとめる。
この際に「院」が「光源氏」を諫めているという文脈が分かるように表現したい。
〈解答例〉
学問を究めた人の中に長生きと幸せを両立させた人は数少なく、高貴な生まれである光源氏は学問を究めずとも人に劣らない身分であり、学問を究める必要はないから。
問5 理由説明問題
〈解答の方針〉
傍線部直前を見ると「院の御事聞こえ出でて」とあるため、これが「しほたれ」たことの直接的な原因と判断できる。
そのため、「院の御事」の内容を説明してやればよい。
ただしこの設問は少し難しい場面で、リード文を参考にしないと核心へと迫ることが難しい。
場面としては「亡くなった父・桐壺院を思い出し、懐かしむ」というものであり、基本的にプラスの内容を述べる必要があることは含んでおきたい。
傍線部まででエピソードとして語られているのは「光源氏や帥宮をはじめとする、桐壺院の子どもたちが様々な芸事を習得することができた」というものであり、これを抽象化し、「桐壺院」を懐かしむ(→褒める)すると、父親としての桐壺院の功績について触れることが望ましい。
それを踏まえて解答を作成する。
〈解答例〉
光源氏や帥宮をはじめとする子どもたちが様々な芸事を習得することができたように、父親として子どもたちに適切に関わってきた、今は亡き桐壺院のことを思い出したから。
問6 理由説明問題
〈解答の方針〉
まずは傍線部を直訳すると、「すぐに出家なさることは難しそうである」となるが、その周囲の状況を整理する。
①光源氏は出家をしたいと考えており、準備も着々と進めている。
②その一方で「末の君たち」(幼い子どもたち)を自分の思うように育てて世に送り出し、立派になった姿を見たいと思っている。
これをまとめて解答を作成する。
〈解答例〉
光源氏は出家をしたいと考えており、準備も着々と進めているが、その一方で「末の君たち」(幼い子どもたち)を自分の思うように育てて世に送り出し、立派になった姿を見たいとも思っているから。
今回はここまで🐸
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