【雑記】東洋大の学校推薦入試「基礎学力テスト型」が何故話題になっているのか
はじめに
こんにちは!こくご部です。
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東洋大の学校推薦入試「基礎学力テスト型」が何故話題になっているのか
今回は雑記ということで、普段とは趣向が異なりますが入試改革について記してみたいと思います。
今年(令和7年度入学試験)の入試から、東洋大学が学校推薦による入試として「基礎学力テスト型」というものを始めています。みなさんはご存じでしょうか?
詳細については大学HPのURLを貼っておきますので、ご興味のある方はそちらからご覧ください。
東洋大学公式HP:学校推薦型入試要項
報道によれば「志願者約2万人、志願倍率が約35倍」とのことで、かなりの受験生が集まっていますが、その理由は主に以下の5点にあります。
①併願可能な学校推薦入試であること
②年内入試であること
③受験科目が筆記(英数/英国)であること
④既卒生も受験できること
⑤評定平均が不問であること
何が言いたいかというと、端的に言えば「この入試で合格を勝ち取っておけば年内に滑り止めを確保した状態で第一志望に向かっていくことができる」ということです。
それぞれ微妙に補足しておくと、
①併願可能な学校推薦入試であること
⇒受かっても他大学への入学が認められる
②年内入試であること
⇒年内に滑り止めが確保できていれば1月末・2月のハイシーズンに第一志望の対策に集中できる
③受験科目が筆記(英数/英国)であること
⇒推薦入試の「定番」である面接も小論文も無く、純粋に学力試験のみ。1月末・2月の到達ラインがある程度予測可能
そして要綱を見ると英語は外部試験のスコアも利用可能(!)
④既卒生も受験できること
⇒現役生が部活を引退して学力が伸び切る前に既卒生が勝負できる
⑤評定平均が不問であること
⇒慌てて高3などから受験勉強を始めても全然問題ない
といったように、受験生からすると非常にメリットの多い入試方式になっています。
雑感
蓋を開けてみれば、文科省も含めてあまり良くない方向で話題になってしまっていますが、受験生からするとこれを利用しない手はない入試方式になっています。
ある程度受験指導をした経験のある方は、産近甲龍などを筆頭として関西の私大の中にはかなり前からこのような入試方式を行っている大学があるということをご存じだと思います。
(「○○大を公募で押さえておいて、第一志望の関関同立にチャレンジしようね!」という声掛けは正直メジャーだと思っています。)
それが何故このように話題になって「しまって」いるのか、こういった入試方式に対して文科省が規制をかけるのかどうか、関東の他の大学も後を追うのか、今後の動向を注視していく必要がありそうです。
関西ではこういった「公募」がかなりポピュラーなので、個人的には関東の大学も(特に偏差値帯の誓い大学群は)追随するのではないかなと予想します。
それではまた。
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