【解答解説】センター試験2020（現代文①評論）

ア：５（促進ー催促）

イ：１（健康ー小康）

ウ：１（権限ー棄権）

エ：４（偏ってー偏差値）

オ：５（頑健ー頑強）

１　「存在しない」が不適。５段落の２行目とズレ。

３　「変動に応じて自己を更新し続ける」が不適。５段落の３行目とズレ。レジリエンスの説明になっている。

４　「均衡を調整する動的過程として自然を捉える」が不適。５段落の４行目とズレ。

５　「置いておくこと自体を目的とする」が不適。５段落の３行目とズレ。置いておくのと同時に本来の目的を達成するのがレジリエンスである。

１　「被支援者が支援者にどれだけ依存しているかを測る尺度となるため」が不適。本文に記述無し。

２　「近年のソーシャルワークでは、環境に対する抵抗力の弱い人々を支援する」「変化の起こりにくい環境に変化を起こす刺激として働くため」が不適。前者は本文に言及がなく、後者は10段落の３行目とズレ。自発的に変化を起こすのではなく、起きた変化に敏感に反応できるのが特徴。

４　「均衡状態へと戻るための」が不適。レジリエンスは均衡状態への回復を目的とするのではなく、環境の変化に合わせて動的に変化していく。

５　「人と環境の復元力を保てるように」「人の回復力が不十分な状態にあることを示す尺度となる」が不適。前者は本文に記述がなく、後者は10段落の２行目とズレ。

１　「必要な社会体制を整備することが求められている」が不適。14段落の６行目以降にあるように、環境に対応できる力を獲得してもらうように支援する。よく言われる例に「魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えてあげるのだ」というものがあるが、同様の構造である。

３　「環境の変化の影響を受けずに自己のニーズを満たすこと」が不適。変転する世界におて柔軟に適応できるようにすることが目的。

４　支援者には被支援者のニーズに応えて満足してもらえるよう尽力することが求められる」が不適。13段落・14段落とズレ。

５　「経済力を持つことを」が不適。14段落の３行目とズレ。経済力にとどまる話ではない。

空欄の後の生徒Bの発言「『動的』ってそういうことなのか」から、空欄に入るのは「動的過程」の説明が入ることが分かる。

〇動的過程の説明
・４段落４行目「環境の～能力」
・５段落３行目「絶えず～である」
・12段落１行目「自己と～である」
・同段落４行目「複雑な～である」

⇒動的過程：変化に対して柔軟に適応（して目的を達成）すること

１　「まったく経験のない競技を～積み重ねたからこそ」が不適。これは「柔軟に対応した例」というよりは単なる努力である。

２　「部長を引き継いだ」：環境の変化、「新チームで話し合って～ように工夫」：柔軟な対応であるため、これが正答。

３～５　本文の趣旨とズレ。また、４のように本文に出てくる語を単独で（他の選択肢にはない）使用している選択肢は危険。安易に飛びついてはいけない。

２　「筆者が独自に規定した」が不適。直前の「生態学」や「自然保護運動」で使われている内容と同様。（３行目「そこでは～」≒５行目「環境の～」

３　「直前の表現は～あえて使用している」が不適。単なる例示である。

４　「筆者から患者に対する敬意を示す」が不適。この表現から敬意を読み取ることはできない。

１　「筆者の言葉で意味を明確にして」＝筆者による定義。正しい。

２　「他の概念」⇒５段落の「回復力」、６段落の「サステナビリティ」が該当する。正しい。

３　４段落＝60年代、７段落＝80年代、11段落＝「近年」。正しい。

４　「反論」が不適。傍線部付近を参照。ここでは「提案」している。